世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ジュラ タイム 21年  21年  47.2%

  • 蒸溜所名: ジュラ蒸溜所
  • 地域: アイランズ
  • ブランド: ホワイト&マッカイ
  • 価格帯: £121-180
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:164号

ロブ・アランソンSCORE8.0

香り
最初はソフトな香り。紙袋の中にキャラメルトフィー、ダークメープルシロップ、温かいライ麦パンが入っている。バナナ、トフィー、全粒粉ビスケット、チーズケーキのような匂いが重なり合う。ライラックのようにかなり濃厚な花の匂いもある。マーマイト、ペパーミント、蜜蝋。
ほぼ香りの要素を踏襲した味わい。甘味が増え、香ばしいモルトの特徴も加わっている。スモークした海塩、チョコレート、紅茶のタンニンなどの穏やかな味わいもかすかに感じる。
フィニッシュ
最初は本当に穏やかで、余韻もかなり短い。しかし背後には灰のような木のスモーク香が隠れており、それがかなり遅れて立ち上がってくる。最後にはタンニンも感じさせる。
コメント
海辺で食べるエビのケバブ。海岸のバーベキューを思わせるウイスキー。だが季節は真夏ではない。

リンジー・グレイSCORE8.9

香り
リコリスオールソーツ(菓子)と、擦り切れた自動車のブレーキ。その周りを焼きたてのパンプキンパイ、クレームフレッシュ、オルバスオイルなどのアロマが包み込んでいる。銀紙で包んだピーナッツバターとラズベリージャムのサンドイッチも現れる。
スモークしたナッツの盛り合わせ。スナップエンドウと放置しすぎたペパーミントティーの風味も現れ、焦げたゴムや熱々のウィータビックス(シリアル)の風味が支配し始める。
フィニッシュ
温かく心地よいフィニッシュ。いつまでも続くスモーク香がある。
コメント
マホガニー材のテーブルで、スモークしたピーナッツバターを舐めているような趣きのウイスキー。ちょっとお行儀は悪いが、とても魅惑的。